足コロコロ

先日、コアのセミナーを受講してきました。医療関係の方・介護関係の方・スポーツジムのトレーナーさん・ヨガの先生などに混じっての参加でしたが、私たちが演奏する上でとても興味深い内容で、大変勉強になりました。

 

 その中で印象に残った内容の一つが「体を支える筋肉(深層部の筋肉)が弱いと、体を動かす筋肉(表層部の筋肉)が頑張って支えようとする。」、つまり「深層部の筋肉はさぼりやすく、表層部の筋肉は頑張り屋さん」なのだそうです。

 

ピアノのレッスンでは日頃から腕や肩の”脱力”は色々な切り口でお伝えしていますが、早速、体幹を調整するとっても緩やかな運動をやってもらいました。

椅子に座って、床に置いたひめトレ(500mlペットボトル位の極小ストレッチポール)を右足でコロコロ~、左足でコロコロ~、両足でコロコロ~してもらい、運動前と運動後の演奏した時の感じを比べてもらいます。

 

結果は予想以上で、小4から中3までの5人に試してもらいましたが、4人が弾いたとたんに「手が動きやすくなった!」「音が響くようになった!」と歓声を上げてくれました。客観的にも、音が充実したり、肩が自然に下がるなどの効果が見られました。

たった1分間のコロコロで、体幹のスイッチが入り、その分腕が頑張らなくてもよくなったのだと思われます。

 

難しいのは、その時々で体が上手く使えているかの見極めで、自分のこととなるとなおさら簡単にはわからないものです。でも、その時の感覚を覚えていられたら、また出来た時に「あ、これだ!」とわかると思うので、そこからじゃあどうしたら自分でそこに到達できるのか?などと探っていってもらえればいいなぁと思います。

 

12月の発表会に向けてレッスン内容もそこに集中していきますが、それに追われるだけでなく、お互いにとって毎回何か面白いことができたらいいなぁと思います。