嬉しい出来事

ピアノを教えることは、何年間も生徒さんと一対一でレッスンしていくので、他の習い事よりも深いお付き合いができると思います。

また、その間に生徒さんはすくすくと成長されていくので、その様子を見られることは先生冥利に尽きると思っています。

手が細くてちっちゃくて鍵盤を押すのもやっとだったり、ワークブックをやっている最中にお昼寝してしまったり、「〇〇ちゃんねー・・・」と幼稚園のお話を聞かせてくれたりしていた子が、オクターブがバンバン届くようになり、いくら疲れていても頑張れるようになったり、「私」や「です。」「ます。」を使うようになったり、、、。

本人は意識していないだろう成長を、最近は”プレおばあちゃん”のような気持ちで見守っています。

 

少し前、このホームページの問い合わせに一件のメールが届きました。

なんとそれは、私が学生の時にピアノをお教えしていた生徒さんからでした。

彼女が中学生~高校生の数年間だったと思いますが、とても優秀な生徒さんで、私も現役学生でしたので、今よりパワフルに大曲に挑戦してもらっていた記憶があります。年齢差も5歳くらいでしょうか、”姉妹”のような年齢差だったため、レッスン後のおしゃべりが楽しかったことも思い出されます。

 

10年、20年先のことを考え、意を決して始めたホームページですが、まさか30年前のお付き合いがここでまた繋がるとは思いませんでした。ホームページってすごいですね。私を見つけてわざわざ連絡をして下さったことに、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

彼女とは発表会が終わって落ちついた年明けごろ再会できたらとお話しています。成人されたお子様との写真も送って頂いたのですが、どうしても思い出すのはセーラー服で、ふわっとしたボブに前髪を後ろにチョコンと結っているお顔なので、今度直接お会いし記憶を上書きしてこようと思います。

 

生徒さんたちにとって”お姉さん”的存在から”お母さん”的存在そして”プレおばあちゃん”的存在になるまで、私自身も色々な変化がありましたが、生徒さんたちの様に年月分の成長をしたかと言えばそうでもなく、むしろ今の方が自分に足りないものばかり見えてきています。ただその時々でベストを尽くしてきた、そんな感じです。

 

今回も発表会に卒業生が数名お手伝いに来て下さることになりそうで、そのこともとても嬉しいです。彼女らにはちょうど”お母さん”目線で、大人になりかかったお顔に会い、社会人生活や学生生活の近況を聞かせてもらえることが楽しみです。

そして何より、主役の生徒さんたちの一年間の成長をご覧頂けるように頑張ります。