浅き秋に寄せて

昨日、本番が無事終わりました。

コロナ以降久しぶりの歌のステージ、楽しかったです。

伴奏のピアニストさん、会を支えて下さった方々、師匠、家族、お客様に感謝です。

 

今回のモーツァルトの「モテット」は、社会人になって数年目にコンサートで歌った曲です。

OLと会社の合唱団活動の日々の中、どうしてもソロが諦めきれず、合唱団活動がオフシーズンに入った2月に大阪倶楽部のホールで音楽仲間と開催しました。

コンサートのタイトルは、”今は2月~♪”という歌詞から始まる大好きな日本歌曲からお借りした「浅き春に寄せて」でした。

平日の夜で会社の住友ビルからすぐ近くということもあり、職場の方々や合唱団の方大勢が聴きに来てくださったことがとても嬉しかった記憶があります。

 

それから30年近くの時を経て、今回はこの曲をどうしてもまた歌いたく、歌える筋力、体力、肺活量、、、を取り戻したく、準備しました。

昔は自然にできていたことが一つ一つ筋感覚を目覚めさせたり鍛錬したりしないと働いてくれなかったり、違うところが働いてしまっていたり、これだとわかったことをすぐ忘れてしまったり、色々あります。

でも、本番という恐ろしい期限があると、本気で取り組めました。

本番の力って凄いです。

 

昨日の衣装は赤いドレス、結婚式でもないのにいい歳してドレスが着られるのは音楽家の特権かもしれません^^

ちなみに、大阪倶楽部の時は薄いピンクのフワフワしたドレスで、それは同級生からお借りしたものでした。

お互い忙しいかったので、本番の前日ギリギリに梅田駅の中でドレスを受け取ったことを思い出しました。

 

その彼女とは、昨日共演していたので、楽屋ではそんな思い出話もできました。

そして、やはり年齢と共に体と向き合っていくことの大変さと大切さを共感し合いました。

 

今回つかめてステージでも再現できたこと、練習でつかめた時もあったけど本番ではまだできなかったこと、言葉するのは難しいですが感覚としてあるものを、引き続き手放さず、手繰り寄せていきたいと強く思います。